2026年11月に改正化審法が施行されることによってMCCPは日本国内で使用規制に。
切替え・対策はまだな方、一旦、代替化できたが従来通りの加工ができないなど。我々がサポートします。
*使用規制されるMCCPは炭素数14~17かつ塩素化率45%以上。
代替は2パターン。塩素入りか塩素無しか。
代表的な代替品
長鎖塩素化パラフィン(LCCP)
(*2026年7月24時点。) LCCPは炭素数18以上をさす。
塩素系添加剤の中で代替となる添加剤の1つ。
塩素フリー添加剤
塩素系添加剤を含有しない添加剤の総称。
多種多様な塩素フリー添加剤が誕生している。
効果や健康有害性は様々。
では、どう使い分ける?
成功例をあげながら説明していきます。

代替油の選択肢が狭まり現場が混乱する
機械は自動旋盤。切削油は他社から購入されていた。仕入先からは塩素フリーの提案しかされておらず、LCCPという選択肢を知らされていなかった。
塩素系添加剤を一括りにして使用できなくなるという印象を持たれてしまっていた。
MCCP切削油から塩素フリー切削油へ切替えを始め、最初はうまく加工できていた。
しかし小径の加工が始まると途端に仕上げ面の寸法が安定しなくなる。試行錯誤するも寸法は安定しない。加工不良によって納期が遅れだす。
お伺いした時も条件を見つけれず、刃具寿命が落ちるときもあったそう。
MCCP切削油が「何でもバリバリ削れる切削油」であったとしたら代替はなかなか見つけることは難しいはず。「塩素フリー」一見響きが良く聞こえるがMCCPの代替は、決して簡単ではなかった。
合わせて少量多品種の場合、加工にフィットさせるのはかなり難しい。

材質理解と機械理解が揃って初めて成り立つ選定
自動旋盤の機械特性を把握していること
これに尽きるが、これこそ我々の強みである。自動旋盤という機械を理解しているからこそ、塩素系添加剤の必要か不要かの判断が出来るのだ。
現場固有のノウハウがあり、会社ごとに条件は嚙み合っている。
被削材質によっても切削油の提案は変わる
〇〇向けと書かれたカタログもあるし当たり前だと思うかもしれない。
が、被削材質の特性を理解して提案するのは当たり前ではなくなっている。
LCCP(長鎖塩素化パラフィン)を切削油に添加したい目的もお伝えする。
MCCPの規制情報やLCCPが規制の非該当である事も丁寧に説明した。
切削油を採用いただいた後も機械特性を理解している我々は性能をより向上すべく、切削油でフォローできない課題については工具や周辺機器を指南していくことが出来た。

重荷重・高負荷加工で塩素フリーの限界が露呈する
今回の成功例は大型機械での切削加工だ。 使用していたMCCP系金属加工油が廃番となり、代替として案内された塩素フリー油へ切り替えを進めた。
しかし、特定の金属だけは刃具の交換周期が明らかに短くなるという課題が浮かび上がった。
特定の材質だけ刃具寿命が縮むのは、 その材質が持つ特性が、 塩素フリー油の特性と噛み合っていないからだ。
また機械が大型であっても、刃先で起きている現象は繊細だ。 工具が大きいからといって、チップスピードが速くなるわけではない。 むしろ、大型機械ほど加工負荷はゆっくりと積み重なり、 刃先のごく小さな領域で起きる変化が、加工全体の安定性を左右する。
材料が変形する瞬間、工具が食い込む瞬間、金型が材料を押し返す瞬間—— その一瞬の中で、刃先や接触面に集中している。
塩素フリーでは無理な加工領域が確実に存在する。
MCCP系加工油は強い潤滑性能を持ち、刃先や接触面で起きる急激な摩擦や衝撃を受け止めていた。

塩素系を使うか使わないか、
境界線を見極める
そこで、より重荷重・高負荷領域に強いLCCP金属加工油を採用したところ、 刃具寿命は従来レベルまで回復した。 長時間加工でも安定性が維持され、工程全体の再現性も向上した。
LCCP金属加工油への切り替えは、単なる油種変更ではなく、
“刃先の負荷と材料特性の噛み合わせ”を再構築する取り組みだった。
材料が大きい小さいあれど、材料そのものが持つ特性は変わらない。
大型機械であっても、小型機械であっても、 材料が負荷を受ける瞬間は同じ構造で存在している。
我々は材料特性と加工条件を把握した上で最適な加工油を提案する。
今回の切削加工で起きた現象は、 プレス、ベンダー、伸線でも同じ構造で起こり得る。
塩素フリーでは無理な加工領域は確かに存在する。
ただし塩素フリーで十分に加工安定性を確保することもできる。
問題は、 その境界線がどこにあるかを正確に見極めることが難しいという点だ。実際に読み解き、 塩素フリーでいける領域と、LCCPが必要な領域を構造として判断できるのが当社の強みだ。
代替化の流れ
打合せ
お問合せいただいた内容(課題)以外に選定に必要な情報をお聞きしていきます。文章では伝えきれない部分も丁寧にヒアリングします。また地域や業種によっても作業環境は様々。スピード感をもって対応していきます。数ある中から厳選された添加剤を組み合わせた金属加工油をご提案します。
代替候補の比較
試作評価
試作段階で最適化を進めながら評価を行います。
段階的に仕上げていくプロセスで加工安定性を確認していきます。
現場のフィードバックを反映・よりブラッシュアップしていきます。